〜分散型電源の環境価値を地域貢献へ還元する独自のスキームを拡大〜
1. 導入
当社は、「電気を創る」だけでなく「価値を循環させる」ことをミッションに、地域社会と共生する持続可能なエネルギーモデルを追求しています。この度、需要家の皆様の屋根に設置した太陽光発電(分散型再生可能エネルギー)から創出される環境価値をクレジット化し、地域社会への還元を目的とする独自の地域循環型モデル「そらいろフラワープロジェクト©」の推進状況と、具体的な取り組みについてご報告いたします。
本プロジェクトは、需要家企業の脱炭素経営を支援すると同時に、創出された価値を地域の子どもたちの未来や防災機能の強化に充てる、革新的な地域貢献スキームです。

2. 地域循環型モデル「そらいろフラワープロジェクト©」の概要
「そらいろフラワープロジェクト©」は、需要家さまの屋根を活用した太陽光発電設備により創出される非化石価値をクレジット化し、その収益を以下の目的に充当するモデルです。
1.地域社会への還元: クレジット化による収益の一部を、地域の循環型社会の実現のため、地元の自治体や団体に還元します。
2.システム保守費用への充当: 太陽光発電システムの長期安定稼働のための保守・維持管理費に利用します。
これにより、需要家さまは初期投資を抑えつつ再エネ導入を促進でき、さらに地域社会への具体的な貢献を通じて企業イメージの向上に繋がるプログラムを実施しています。
3. 2025年度の計画および環境価値創出目標
2025年度に5サイトでの導入を目標とし、年間を通じて555,335kWh(243.24t-CO2)の環境価値をクレジット化し、需要家さまの企業価値向上プログラムに活用する予定です。
4. 環境価値クレジットを通じた具体的な地域還元プログラム

| 貢献分野 | 具体的な活用プログラム |
|---|---|
| 地域社会・産業循環 | 間伐材を使用した『木のおもちゃ』を健やかな子どもの成長のためにプレゼント。森林資源の循環と、新たな地域産業の創出を図ります。 |
| 子育て・居場所支援 | 子育ての不安感・負担感の軽減のため、未就学の親子の居場所づくりを支援。子ども食堂への食材提供や運営支援を行います。 |
| 環境教育・保全 | 森林ボランティア団体や学校等との協働による参加型の森林・里山保全活動、および体験型環境教育を推進。具体的な植林活動への支援を実施します。 |
| 未来の人材育成 | 生まれ育った環境に関係なく、全ての子どもが将来に希望を持てる社会の実現のため、プログラミングやキャリア教育等の学習支援を行います。 |
| 防災・エネルギー自立 | スマートポールをはじめとする分散型再生可能エネルギー利用設備の導入を支援し、地域のエネルギー自給率向上と防災機能の強化に協力します。 |
5. 合弁会社「みらいエナジーパートナーズ」の事業進捗
株式会社 みらいエナジーパートナーズにおいても、本モデルの導入を加速させています。
2023年から運用する太陽光発電所10サイトにモデルを導入し、2024年度は、1,954,359kWh(856.2 t-CO2相当)の環境価値を創生しました。2025年度は、 新たに9サイトを追加導入し、年間を通じて5,418,251kWh(2,373t-CO2)の環境価値をクレジット化を計画しています。
当社は、これらの取り組みを通じて、エネルギーの地産地消と地域社会への利益循環を同時に実現し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。





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